すきまのおともだち 江國香織

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2005年6月8日初版発行
白泉社発行

「旅先で出会った勇ましい女の子と私との いっぷう変わった友情の物語」

これが、私と彼女との、ながい、そしておそらくいっぷう変わった友情のはじまりだったのです。
(中略)ただし、友情で結ばれたたいていの人たちと違う点も幾つかあって、その一つは、私も彼女も、
互いに望んだときに会えるわけでないという点です。会うのも別れるのも、ひどく唐突なのでした。

以上は帯から


私は新聞記者、突然「すきま」から不思議な世界に入り込む。
ここで女の子に出会う。女の子は私をお客様として歓迎してくれた。
この世界では、お皿も会話をするし運転もする。
ふろしきもおはなしする。

野球場では豚の紳士もいた。この紳士は女の子と旅行に行った寒村のレストランのシェフ。
私は突然自分の意志とは関係なく、現実の世界にもっどってくる。
もどってきた時は、時間も全て止まっている。私は恋人と結婚してまた突然に
すきまから不思議な世界にすべりこんでしまう。
女の子はまったく前のままで、時間が流れていない。

女の子は手に入れたいものがあるの、それは過去の思い出よ。

私はいつも突然にすきまから不思議な世界にすべりこむ。そして女の子と友情が