赤朽葉家の伝説 桜庭一樹

最近お気に入りの桜庭一樹さん
第138回芥川・直木賞直木賞桜庭一樹さんの「私の男」に先日(16日)決まりました。
おめでとうございます。

「私の男」は図書館でも予約が二桁の人数になっています。
昨年予約してあるのですが、まだ届きません。

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この「赤朽葉家の伝説」は前回の直木賞候補作で、日本推理作家協会賞
受賞した作品です。
2006年12月28日が初版
東京創元社から発行されています。上下2段組309頁
3部構成
第1部 最期の神話の時代(1,953年~1,975年 赤朽葉万葉)
第2部 巨と虚の時代(1,979年~1,998年 赤朽葉毛毬)
第3部 殺人者(2,000年~未来 赤朽葉瞳子

著者の出身地鳥取を舞台としている。が
作品ででてくる者たちの言葉がなぜか名古屋弁らしいのが
いくつか出てくる。鳥取弁と名古屋弁は似ているのか?



鳥取県西部の紅緑村にはふたつの大きな家があった。
地元の者には「上の赤」と「下の黒」と呼ばれていた。
そしてこの「上の赤」こと旧家赤朽葉家がこの物語の舞台となる。

赤朽葉瞳子の祖母万葉は中国山脈の奥に隠れ住むサンカ、ノブセ、サンガイなどと呼ばれた人々に
捨てられたが、赤朽葉家が経営する製鉄所で働く多田家に拾われ育てられることになる。
万葉はある日、赤朽葉大奥様タツに「多田万葉、あんた大きくなったらうちの嫁にきなさい。いいわねぇ?」といわれる。

万葉は赤朽葉家に嫁ぎときどき未来を見ることがある。それで赤朽葉家の千里眼奥様と呼ばれることになる。