クロスカウンター 井上尚登

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証券アナリストだった恵子は自分の書いた記事が
詐欺事件に絡み証券会社を追われてしまった。
 
恵子はフリーの金融探偵として働きだした。
 
第1話はナノテクノロジーで上場をめざすあやしげなSEIUNに派遣社員として潜入調査をする。
第2話は中国本土で日本の書物を合弁出版しようと目論む華想集団を調査
第3話はアルカリ活性酸素水を販売し急成長しようとするバイオライフ社
第4話は粉飾決算の三池商事をのっとりに清掃アウトソーシングのビルメンテ会社職員として潜入


主人公恵子はこれらの詐欺事件を完成させることをさせないが本当の黒幕は
誰なのか。

詐欺の被害者たちはネット社会「掲示板のスレッド」により
つながりを互いに持つことになり、黒幕を追い詰めるべく
壮大な計画を実行する。
最後には主犯にたどり着き主犯の詐欺師にわなを仕掛ける。
詐欺の被害者たちが詐欺師にパンチ、クロスカウンターを食らわす。

恵子
詐欺師ってたぶん、自分は詐欺に引っかからないと思っているのよ。
自分は頭がいい、詐欺に引っかかるのは頭の悪い、そう考えているの。
人間なんて、そうは違いはないは
ボクシングにあるでしょ。
いい気になって攻撃していると
逆にパンチをもらうって。あれと同じよ。
詐欺をすることに熱中していて、自分は無防備になってしまう。

恵子の助手の熱狂的サッカーフアンの浩二郎
クロスカウンターですか?サッカーにもありますよ。
攻めていたらいきなりボールを奪われてピンチになるって。
こっちもカウンターといいます。