厨房ガール 井上尚登

厨房ガール 井上尚登 平成19年9月30日初版発行 角川書店
装丁がアニメ調

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学園探偵小説、超一流料理学校が舞台で年齢も違う様々な事情の登場人物が
授業を受けながら卒業の目標に向かっていく中で事件が起こり解決していく。

舞台は田園調布にある「SWAT]
SWATといっても警察の狙撃班とは無関係、「セント・ワイルズ・アカデミー・トラスト・クッキング・スクール」の略で日本で超一流のフランス料理の学校のこと。

そこに入学した唐沢理恵(前職が警察官)とクラスメイトたちが料理学校で出会う事件の数々を
解決していくという連作短編ミステリー。

料理学校のクラスメイトといっても、年齢経歴もバラエティに富む。

作者は後記で「学校を卒業した人たちが、もういちど味あう学園生活」を描きかったと述べている。

結構テレビドラマにすると面白いかも。

登場人物
 
唐沢理恵
 28歳、本番に弱い、合気道をやっていて緊張すると人を投げ飛ばすという癖がある。元警視庁南太田署の少年課で書類整理をしていたが警察官のお見合い相手みたいで嫌気がさし辞めることに。友達にレストランをやろうといわれSWATに入学した。

峰村楓
 同級生で元ヤンキー。32歳

正木弘文
 同級生で元プロの料理人。理恵とはけんかをするが本当は好意を寄せている。

坂田美江子
 同級生でクラスで一番若い18歳。

篠原 賢
 同級生で、元ヤクザ

三條怜子
 同級生で田園調布の奥様

三品良明
 理恵の警察官時代の後輩で今は刑事。20代半ば

SWAT
 明治時代に設立されたミッションスクールが母体。校舎は昔の教会を改装して使用。
日本でも有名なフレンチの料理学院で幾多の名シェフを輩出、卒業生は業界で引く手あまたである。