「音叉」高見澤俊彦(THE ALFEE)

文藝春秋 オール読物(2017年9月号、11月号、2018年2月号、4月号)に掲載

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 1970年代高校3年の時スカウトされてメジャーデビューが予定されている4人の大学1年生の恋愛とロックバンドの物語。ちょうど著者の時代と被っているので自伝的小説かと思っていたが否定していた。グループサウンド全盛、まだまだ学生運動の炎の小火が残っていた、三無時代と言われた時代若者がロックと恋に

 お笑いの小説家が賞を受賞したのはついこの間。秀でた芸術家たちは小説も幼いころから書きたかったと言っている。とても片手間に、さらにゴーストライターに書かせたそんな小説ではない本物の物語である。還暦も過ぎて小説家としてのデビューは遅いがこの作品だけではなく、さらに作品を創作してほしい。頑張れ「白い人」。