「消滅世界」 村田紗耶香

2015年12月30日 初版発行
発行所 河出書房新社
著者 1979年千葉県生まれ

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 数十年後の日本の家族・夫婦・出産の在り方を創造した物語である。物語を要点筆記すると次のとおりである。
 夫婦は家族で会って恋人関係ではない。
 夫婦間のセックスは近親相姦で気持ちの悪いものである。
 恋愛は下半身の娯楽で、夫婦間ではしないもので、恋愛は家族以外のものとする。
 子供を作るのは人工授精であり、セックスによっては作らない。
 結婚するときは絶対に互いに家族として扱うこと、つまり性的な目で見たり恋愛対象にしたりしないことを誓い合う。

 突飛な世界観の小説であり、こんな世界にならないことを祈るのみ。