「それを愛とは呼ばず」 桜木紫乃
交通事故で仕事の後ろ盾であった妻を失い、仕事を奪われ故郷を追われた壮年(54歳)の男と、29歳でタレント志望だったが所属事務所から首になった女が出会った。女は生きる中で出会った男たちを幸せの中で終わらせてあげたいと思い自殺を幇助する。
女は次第に男に魅かれていき、男も幸せの中で死なせてあげたいということで、ついに殺してしまう。取り調べの中で女は、女は「とても大切に思っていたから」と供述するが取調官は「僕たち法律家は、それを愛とは呼ばないんです。」言う。
女は次第に男に魅かれていき、男も幸せの中で死なせてあげたいということで、ついに殺してしまう。取り調べの中で女は、女は「とても大切に思っていたから」と供述するが取調官は「僕たち法律家は、それを愛とは呼ばないんです。」言う。
この小説も著者の著書に共通する舞台は北海道。もう少し結末が違った形がよかった気がする。最後の章のほうで急激にこの小説の題である「それを愛とは呼ばず」に強引に持って行った感が否めない。