「ジャッジメント」 小林由香

2016年6月25日 第1刷発行
発行所 双葉社
著者 1976年長野県生まれ。

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 大切な人が殺されたとき、殺した人間を同じように殺してやりたい、同じ目に合わせてやりたいと被害者の家族など関係者の声がある。20**年犯罪者に対して「復讐」を選ぶことのできる「復讐法」が制定公布された。復讐は公権力ではなく自ら行うことが定められていた。それを見届けるのが応報監察官。
 著者はこんな設定で物語を書いた。復讐を見届ける監察官、執行する被害者の関係者の苦悩を描いた作品である。何が正しいのか?考えさせられる小説であった。