「超高速 参勤交代」   土橋章宏

2013年9月27日 第1刷発行
発行所 講談社

著者 1969年大阪府生まれ。

イメージ 1



 陸奥湯長谷藩(むつのゆながやはん)は参勤交代で国に戻ったやいなや、すぐに参勤交代で5日間で江戸に来るよう要請を受けた。
 これは、湯長谷藩が金の採掘をおこなっているにもかかわらず、報告を怠っているという疑いからだ。
 僅か一万五千石の湯長谷藩には参勤交代に支出できる金がないし、5日間なんていうのは不可能と思われる。老中松平信祝の陰謀で江戸に期限までに来られないことをもって藩の取りつぶしを狙っていると思われた。
 

 江戸までには35宿もあるこの道のりを大名行列の威容を見せつつ、五日で踏破しなければならない。街道を行くには大量の路銀も必要となるが、先の参勤交代で、方々から金も借りつくしている。まさに窮地であった。家老の相馬は「道なりに進んでも刻限に間に合いません。よってわれらはここを抜けます。」といい街道のない山間部にまっすぐ走る線を引いた。途中の2宿では渡り中間を雇って大名行列の威容を見せます。山中の案内人には東国一の忍者、戸隠流の忍び雲隠段蔵を雇うと進言した。

 カウントダウン!。お取り潰しまで、あと五日。陰謀渦巻く江戸城へ、藩存亡を賭けた男たちの疾走が始まった。


 一晩で読み切りました。大変面白いです。映画化もされ、来月公開されるんですね。見たいね映画。