半沢直樹シリーズ最新作 「銀翼のイカロス(第21回)」週刊 ダイヤモンド 10月12日ごうから

著者 池井戸潤 岐阜県八百津町生まれ。
 「下町ロケット」で直木賞受賞。

イメージ 1



週刊ダイヤモンド 10月12日号
第4章 荒れぶる男たち

 東京中央銀行の帝国航空に対する融資について、金融庁黒崎調査官の聞き取り調査が始まった。
 金融庁が前回行った検査で中央銀行が提出した帝国航空の策定したとする再建策と、検査実施直後に帝国航空が正式発表した再建策には、大きく隔たりがあった。黒崎調査官はこれについて半沢次長を追求してきた。これについても当時担当していた曾根崎次長は素知らぬ顔である。

 半沢たちは帝国航空に聞き取りをした結果、リストラ等再建策を発表直前に変更することはない。東京中央銀行に報告した内容となんら変わっていないという。これはどういうことか?もしかして、曽根崎次長がからんでいるのではないかと感じた半沢は曾根崎を追求すると、あれは開発投資銀行主体で練ったことであって、オレは単に報告しただけと言い逃れをしだした。
(次号に続く)