「桜ほうさら」 宮部みゆき
本書は、月間文庫『文蔵』2009年3月号から2012年10月号の連載に、加筆・修正したもの。
「ソロモンの偽証」全三巻は超大作で素晴らしい作品でしたが、今回の時代もの作品「桜ほうさら」605ページにおよぶ長編小説である。「ささらほうさら」という言葉が北関東か東北方面にあるそうだが、「いろいろあって大変だった」という意味らしい。
それに、引っ掛けて「桜ほうさら」という言葉とした。
上総國搗根藩(とうがね)古橋笙之介の父は何者かの企みにより受賄の疑いにより自刃死した。企みの真実を突き止めようと江戸にやってきた。一本の桜の木のそばにみた憂わしい娘との出会い。やがて笙之介は真実が明らかにしていくなかで、最後の最後にどんでん返しの真実が付きつけられる。
全四話から構成された本作品、大作にもかかわらず読み進むのは前作「ソロモンの偽証」と同じである。あらためて宮部みゆきの世界に今回も引き込まれてしまった。素晴らしい作品です。
それに、引っ掛けて「桜ほうさら」という言葉とした。
上総國搗根藩(とうがね)古橋笙之介の父は何者かの企みにより受賄の疑いにより自刃死した。企みの真実を突き止めようと江戸にやってきた。一本の桜の木のそばにみた憂わしい娘との出会い。やがて笙之介は真実が明らかにしていくなかで、最後の最後にどんでん返しの真実が付きつけられる。
全四話から構成された本作品、大作にもかかわらず読み進むのは前作「ソロモンの偽証」と同じである。あらためて宮部みゆきの世界に今回も引き込まれてしまった。素晴らしい作品です。