「母性」 湊かなえ

発行 2012年10月30日
発行所 新潮社
書き下ろし作品

著者 広島県生まれ


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 女性には「母」と「娘」の2種類いるという。母になることができる女性と、娘であり続けたいと願う女性。
 言い換えれば、「母性 」を自然に持っている女性と、どうやっても手に入れられない女性があるのではないか。
 結婚して子どもができたら誰にでも「母性」が芽生える、女性であれば誰でも「母性」を持っていると一般に考えられているが、はたしてそうなのか著者の疑問がこの小説を生んでいる。
 
 娘であり続けたい女性、いわゆる母性を手に入れられない女性を母に持った、女性(娘)の悲劇が小説のストーリーとして描かれている。