『弁護士探偵物語ー天下の分け前」 法坂一広

2012年1月24日 第1刷発行
宝島社
著者 1973年福岡県生まれ
現職の弁護士作家 本作品がデビュー作。
第10回2012年『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。(2011年8月28日)
今年の大賞の選考は揉めたと選評に各選考委員が述べている。
そんな状況の中で将来性も含めて受賞した作品である。
選考委員の一人の書評家茶木則雄は
 海堂尊がAiの必要性を物語に仮託したように、おそらく作者は、法曹界の抱える今日的問題を俎上に載せるため、この小説を書いたのであろう。そう思わせるだけの意気込みが、行間から如実に伝わってくる。と評している。
 受賞作は『エンジェルス・シェア」作者名保坂晃一(ほさかこういち)
受賞作に加筆して『弁護士探偵物語ー天下の分け前」、法坂一広(ほうさかいつこう)として発刊した。
 



この大賞で過去受賞した作品で私は以外と読んでいない。大賞を逃した作品は読んではいると思うが・・・
 過去に読んだことがあるのは
第4回「チーム・バチスタの栄光海堂尊、第6回「禁断のパンダ」、第7回「臨床真理」柚月裕子の③作品しかない。

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 主人公の弁護士は裁判のあり方をめぐって司法と検察に真っ向から異議を唱え懲戒処分を受けるところから始まる。
 とことん事件の真実を明らかにしようとすればするほど司法と検察とぶつかってしまう。主人公は犯人と疑われ留置されながらも真実に迫っていく。