「ルーズベルトゲーム」 池井戸 潤

2012年2月21日第1刷発行
講談社発行

著者 池井戸 潤
 1963年岐阜県生まれ
 「下町ロケット」で2011年直木賞


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最近特に郷土出身作家の著書を読む機会が多くなった気がする。郷土愛ではない
面白そうな興味引く本を読もうとしたらたまたまそうなっただけである。


ルーズベルトゲーム」とは野球好きで知られるルーズベルト大統領が一番面白い試合は8対7だと言った。1点ずつを積み上げてのスコアーの試合ではなく、先に4点ぐらい先制されその後大逆転の試合を指している。
 この物語の行くすえを暗示しているタイトルでもある。


中堅電機部品メーカーの青島製作所には創設者が7年目に結成した社会人野球部がある。
過去には都市対抗野球に優勝したほどの名門だがここ最近はなかなか勝つことができない。今シーズンを前に前監督は退部しライバル会社のチームにエースと4番打者を連れて移籍してしまう。
 昨今の不況でリストラを余儀なくされている。メイン銀行も野球部の廃部を要求してきた。

 ライバルのミツワ電気は青島製作所の併合を打診してきた。会社と野球部の窮状を打開できるのか?逆転劇は・・・手に汗握る展開に、引き込まれていく。

下町ロケット」で直木賞後初の作品であるこの作品も非常に面白い。さすが池井戸潤
次回作も期待します。