「元職員」吉田修一

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2008年11月1日第1刷発行
発行所 講談社

栃木のとある公社職員 片桐はファーストクラスに乗り
タイのバンコックに着いた。

ここで津田武司という青年と出会いミントという
タイ女性を紹介してもらう。

片桐は当初妻とタイに来る予定であった。
だが、直前妻は来るのを拒んだ。

片桐は公社で経理をしている。ある日512円がどうしても合わない。
原因を調べてもどうしても512円が毎日あまってくる。
片桐はその余った金で小説本を買った。

それからの後日には公社の支払いの金を引き出したついでに
すぐ返すつもりで2万円を余分に引き出した。

次に20万円引き出した金を競輪に賭けたら
大金を手にすることになる。それが次も続いた。
妻には、ブランド品を買ってやったり高級レストランで飲み食いを重ねた。
とうとう5千万円以上の公社の金を引き出してしまった。

公社に新しい会計職員が来るらしい。

武司は片桐を金回りの良い経営者でタイに休暇を過ごしにきたと思っている。
公金横領がもうすぐ発覚するだろうと思い1週間を過ごす片桐
1週間をタイで過ごし帰途に着く片桐は
決して横領は発覚するものかとバンコックを飛び立つ。