ヒツジの鍵 若月かおり

ヒツジの鍵
著者　若月かおり
２００７年１１月１０日　第１刷発行
発行所　幻冬社

これは、クローン人間・・・クローンにより産まれたクローンチャイルド達の物語。
クローンにより人間を創ることが認められ
その第一世代の子どもたち４人が
ある大学の新学期でめぐり合うことになる。
クローンとして生まれた人間が
生きていくに、いろいろな問題に突き当たる。

作者がクローンに問題提起した作品。つまりヒツジの鍵である。

昨日、代理母による出産について、原則禁止で今後は国の厳重な管理下で認める場合もあるとして新聞に掲載されていた。

今まで、子を授かりたいという立場ばかりで論議されているが、この作品はクローンとして
生まれてきた者の立場で書かれている。

本当に論議されるのは子を持ちたい立場ではなく、この世に生を与えられ生きていかなければならない子のことを十分配慮した上で、当たり前のことだが
不妊治療を考えたい。