「神様の暇つぶし」千早 茜

2019年7月20日第1刷発行

発行所 文藝春秋

著者  1979年北海道生まれ。

 

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 父を突然亡くした20歳の女子大生藤子は一人ぼっちになってしまった。藤子は背が高く目がきついのでコンプレックスがあり今まで恋愛をしたことがない。そんな藤子のもとに突然訪ねてきたのは近所の写真館の全さん。全さんは今では著名な写真家らしい。

 全さんは父親よりも年上であったが次第に魅かれていく。

「逃亡小説集」吉田修一

2019年10月4日  初版発行

発行所   KADOKAWA

著者  長野県生まれ。

 

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この作家の作品を読むのは初めてです。本屋で見ていてそんなに興味はわかなかったんですがとりあえず読んでみようかと

 

標題にもあるように「逃亡」の4短編集です。

 女性教師にあこがれていた元教え子の高校生との恋、二人にしてみれば純愛であるのだがその関係性で未成年をかどわかしたとして二人は沖縄に逃げることになる。

 

 市役所の福祉事務所で生活保護申請に対する申請でもやもや感を残して車で帰る途中一方通行の道を間違って入ってしまったところを警察官に止められたことをきっかけに暴走しだす男。

 

 北海道で郵便局の配達を請け負っていた運送会社の男があおり運転の車から逃れるために郵便配達車とともに消息を絶ってしまう男などの4篇、いずれも何かをきっかけに突然思わぬ行動を始める現代人の病を描いている。

「明智光秀のことがマンガで3時間でわかる本」津田太愚

2019年11月27日 初版発行

発行所  明日香出版社

著者   

 

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大河ドラマの主人公明智光秀の解説本。大河ドラマは何といっても戦国時代を背景とした武将物語が、その中でも三大英傑に関わる武将物が大好きである。いよいよ始まるにあたり復習。

「岐阜地図さんぽ」今井春昭

2019年1月30日 第1刷発行

発行所    風媒社

著者     1942年岐阜県生まれ。

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地図から読み取れる岐阜県内各地の解説書。

古地図が好きでこの手の本日はよく読むのです。結構岐阜県内各地の過去があぶりだされて面白いのです。

「時空旅行者の砂時計」方丈貴恵(きえ)

2019年10月11日 初版

発行所  東京創元社

著者   1984兵庫県生まれ。この作品は2019年「第29回鮎川哲也賞」受賞作品。

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加茂冬馬32歳は妻伶奈27歳が瀕死の病気でICUに入院している。病気の原因は妻の祖先の呪われた事件に原因があるということで2018年から1960年の事件当日にタイムトラベルする。妻の一族は「死野の惨劇」といわれ殺人事件や土砂崩れによって多くが死んでしまう。一族のほとんどが滅ぼされて行っているのである。

 冬馬は土砂崩れが起きるまでのわずかな時間で問題究明と解決を図らなければならない。

 

 sF小説であり推理小説でもある本作品の犯人捜しは終盤まで謎でワクワクドキドキして読むことができた。

「灼熱」秋吉理香子

2019年8月6日  第1版第1刷発行

発行所     PHP研究所

著者      

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夫を殺されたが容疑者は無罪となり女は整形し別人として容疑者に近づき容疑者と結婚し証拠をつかもうとしたが次第に容疑者を愛してしまう。容疑者は事故で死ぬ前に女に宛てた告白の手紙の中で殺人を自白したが殺したのは夫でなく女の父親をひき逃げで殺してしまったということだった。女は愛した二人の夫を亡くすることになってしまった。